「プロゴルファー雑の巻」(ジャンプ・コミックス第194巻収録)

今回は、亀有公園前派出所に勤務する準レギュラー警察官としては、連載中最後に登場した新人、雑学(ざつ・まなぶ)が意外な活躍をしてしまうお話をお届けする。

雑は、テレビのクイズ番組を総なめにしたほどの雑学王だ。得意満面で雑学を語りはじめると正直ウザいのだが、実はメンタルがよわよわ。その劣等感を補おうと妙に上から目線で知識を披露したり早口でまくしたてたり……という、ちょっとオタク気質な困ったちゃんなのだ。

だがこの雑、実は本人がまったく意識していない潜在能力を持っている。それは両さんを驚愕させるほど手先が器用で、両さんが金儲けに利用したことも。さらに本作でも、新たな能力が発現することに!!

ちなみに、定着こそしなかったが、亀有公園前派出所には他にも何名かの警官が勤務したことも。手短にご紹介しておこう。

後流悟十三(ごるご・じゅうぞう)
「ニューフェースの任務の巻」(ジャンプ・コミックス第24巻収録)で初登場。
卒配で派出所にやって来た新人。顔と態度だけはハードボイルドだが、小柄で実力もまったく伴っていない。さいとう・たかをの劇画『ゴルゴ13』の主人公をパロディ化したキャラクター。

島雪之城(しま・ゆきのじょう)
「新雪之城変化!?の巻」(ジャンプ・コミックス第28巻収録)で初登場。
昭和の少女漫画キャラよろしく背景に薔薇の花を背負って登場する、極めつきのナルシスト。潔癖性でファッションにうるさく、当然のことながら両さんとは反りが合わない。タバコの煙が大嫌いで、目にしただけで性格が凶暴化する。

恵比須海老茶(えびす・えびちゃん)
「恵比須くん!の巻」(ジャンプ・コミックス第42巻)で初登場。
刑事課から地域課に本人の希望で異動し、派出所に勤務した。「笑う門には福来る」がモットーの家庭で育ったため、極度の笑い上戸。親から、一生のうち3度だけ怒ることを許されているが……いったん怒り出したら手がつけられないほどの豹変ぶりを見せる。

また、交通課に属するマリアも、たびたび交代要員を務めていた。

「麻里愛(マリア)のとんでも父さん登場!の巻」(ジャンプ・コミックス第68巻)より。マリアは初登場後しばらくの間、署ではなく派出所で勤務することが多かった
「麻里愛(マリア)のとんでも父さん登場!の巻」(ジャンプ・コミックス第68巻)より。マリアは初登場後しばらくの間、署ではなく派出所で勤務することが多かった

それでは次のページから、派出所最後の新人準レギュラーキャラである雑学が、その秘めた才能を開花させるお話をお楽しみください!!