「令和の日本列島改造」とまで呼んだ政策が看板倒れに 

石破政権の看板政策といえば、「地方創生2.0」だ。

そこには、地方の活性化を通じて人口減少を食い止め、東京への一極集中化を解消する狙いがあった。地方創生という構想そのものは2014年に第2次安倍晋三改造内閣が掲げたもので、当時の石破首相は初代の地方創生担当大臣に就任した。いわば、地方創生のスペシャリストであり、彼のライフワークでもあった。

2022年、集英社オンラインの取材には鳥取発祥の牛骨ラーメン「香味徳」を食べながら応じた(撮影/村上庄吾)
2022年、集英社オンラインの取材には鳥取発祥の牛骨ラーメン「香味徳」を食べながら応じた(撮影/村上庄吾)
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 石破首相の「地方創生2.0」をまとめると、5つの柱で構成されていた。

・若者や女性が安心して暮らせる生活環境の創生

・地方経済を活性化させるイノベーションの創生

・産官学の地方移転と創生

・DXを用いた新時代のインフラ整備

・都道府県、市町村に限定されない地域経済の成長