「テレビ出演の巻」(ジャンプ・コミックス第3巻収録)
今回は、両さんの初代相棒とでも呼ぶべき不良警察官、戸塚金次が両さんと一緒になって大暴れするお話をお届けする。
戸塚は、寺井洋一と一緒に、『こち亀』第2話にして連載開始エピソードとなる「下町の青年警察官の巻」(ジャンプ・コミックス第1巻収録)から登場している、亀有公園前派出所勤務の警察官だ。
坊主頭に顔には斜めに走る向こう傷、体にはビッシリと彫り物を入れており、言動の荒っぽさ、勤務態度の悪さは、両さんといい勝負。……というか、警察官というよりは暴力団組員と名乗った方が、周囲の人々は納得するだろう。
この戸塚、仕事はサボるわ、派出所内で飲酒はするわ、喫茶店で上半身を露出し立派すぎる彫り物を披露するわ……と、両さんと一緒にいるとその暴れっぷりがますますエスカレートするようだ。
中川が両さんの相棒ポジションに収まり、次第に常識人になっていく(初期の中川も相当ムチャクチャなキャラだった)と、やがて戸塚は作中に登場しなくなってしまう。おそらくは、両さんの隣にともに暴走するキャラクターを置くと、ストッパー役不在となるためだろう。それでも古参の読者からの人気は高く、稀に姿を見せるたびに話題を呼んでいた。
ちなみに戸塚の前職はトラック運転手で、10年間務めていたのだという。どういった経緯で警察官となり、彫り物入りの身で採用試験に合格したのかは謎のままだ。
それでは次のページから、両さん&戸塚のワイルドすぎる一日をお楽しみください!!



















