「被害者に謝罪を含めた示談の相談を提示している」

続いて行われた検察官の冒頭陳述によると、水藤被告は大学卒業後に2年間非常勤講師として働いた後、2014年から小学校で教師として勤務し、現在は妻子と同居中。

20●●年、当時受け持っていたクラスの児童AとBのリコーダーの吹き口に精液を付着させ、それを口にさせた。一連の犯行の様子を撮影した動画を所属していたSNSのグループチャットに投稿した。

さらに翌年にも別の児童CとDのリコーダーの吹き口に同様の手口で自らの精液をつけて口にさせ、犯行状況を撮影した動画を投稿した。

これとは別に●年●月●日正午ごろ、教室内で給食の配膳中に自己の精液を貯めていた瓶を取り出し、被害児童Eのスープに混入、その様子をスマホで撮影した。

また今年1月、電車内で性的欲求を満たしたいと考え、名古屋市高速鉄道の電車内で陰茎を露出した。さらに熱田神宮伝馬町駅で下車した後のホームで好みの容姿の少女(当時15歳)を見つけ、手淫しながら後ろから近づき、背負っていたリュックサックへ射精した。

弁護士の囲み取材(撮影/集英社オンライン)
弁護士の囲み取材(撮影/集英社オンライン)

これ以外にも冒頭陳述では名古屋市内の路上などで自分の好みの容姿の女子児童を見つけ、すれ違いざまに自分の陰茎を見せつけてその瞬間をスマホで動画撮影するなどの余罪が複数あり、ほとんどのケースで犯行の様子を動画撮影し、一部をSNSに投稿していた。いずれも性的欲求と承認欲求を満足させるためだったという。

閉廷後に囲み取材に応じた水藤被告の弁護士は次のように述べた。

「本人は反省していて、それぞれが起訴された段階で、被害者に謝罪を含めた示談の相談を提示している。グループチャットなどについては本人は主犯でもない。そのため、(グループに)誰がいたかなどわからない部分がある。あと検察側の証拠提示が遅れているので、私としても何が事実かわからないから答えられない」

検察側は公判で8月中旬頃に余罪を追起訴することを検討していると表明した。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班