2025年6月に、集英社オンラインで反響が大きかった人気記事ベスト5をお送りする。
第1位は、学校内などで児童の下着姿等を盗撮し、それをグループで共有していた変態教師たちが逮捕された事件。そのおぞましい犯行に、緊急で開かれた保護者会では怒りとやるせなさのあまり泣き出す親もいた。
第2位は小泉農水相が決めた備蓄米放出の効果を知るべく現場のスーパーなどを取材した記事、第3位は映画館のフード売り場の混雑問題についてTOHOシネマズに直撃取材した記事、第4位は女性の頭蓋骨が部屋から見つかった事件の容疑者の素顔に迫る記事、そして第5位は戦時下を駆け抜けるヒロインを描いた朝ドラベスト3の記事だ。
第1~5位のランキングは以下の通り。
1位
「許せない!」給食に体液を混入したメンバーもいた変態教師グループに親は激怒、保護者説明会では涙も…所属小学校ナンバー3の主犯は「学校だより」をつくっていた過去
2位
ズラリと大手スーパーの棚に並び出したブランド米「一番残っているのは前大臣時代に放出された備蓄米」随意契約できない街の米屋は「新米の収穫時期まで米屋を続けられるかわからねえ」
3位
「おかわりなんだろうけど、正直すごく迷惑」映画館の“ドリンクバー”導入…ポップコーン30分待ち、フード売り場の混雑を打開した新システムに浮上する新たな問題
4位
〈埼玉・“頭蓋骨標本”を収集〉「爽やかだったのに…」兄がバイク事故で死亡、新興宗教にハマった母、自室に“つっかえ棒”で両親とは溝…逮捕された無職男(31)が変貌するまで
5位
〈『あんぱん』だけじゃない〉戦争を描いた朝ドラBEST3…1位はNHKアナも言葉を詰まらせて号泣した伝説回
↓以下記事本編
「やなせたかしを描くことは、戦争を描くこと」と脚本家・中園ミホ氏も意気込む朝ドラ『あんぱん』が、今週からいよいよ本格的な太平洋戦争シーンに突入した。今作の最大のテーマである“逆転しない正義”を描くため、歴代作品と比較すると“異例”と思える戦時下のヒロイン像が描かれている。
また今年は戦後80年。戦時下を駆け抜けた数多くのヒロインを描いてきた朝ドラ歴代作品の中から傑作・名場面トップ3を評論家に聞いた。
戦時下では“異例”な今作のヒロイン像
国民的アニメ・絵本『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと、その妻・暢(のぶ)の夫婦をモデルに、戦中戦後と人生の荒波を乗り越える中で、2人が“逆転しない正義”に行き着くまでを描く朝ドラ『あんぱん』。
特に2人の太平洋戦争での経験は、のちのアンパンマン誕生のきっかけでもあり、今作最大の見どころとなっている。そのため、歴代作品と比較し、「尺の長さもヒロイン像も異例尽くしだ」と朝ドラ評論家の半澤則吉さんは語る。
「これまでのヒロインは、『戦争なんて私は嫌だ』という反戦スタイルで、当時の軍国主義や戦時教育下にある婦人会と対立する構図が多く描かれていました。しかし、今作は“正義の逆転”を描くために、ヒロイン・のぶが明確に軍国主義側に洗脳されていく様子が描かれています。
逆に戦争で婚約者の豪ちゃんを失った次女の蘭子と長女ののぶの対立構造は、戦争という観点からみると前半の大きなハイライトでした」(半澤さん、以下同)
さらに、太平洋戦争をメインに扱った作品は多数存在するが、今作では豪ちゃんこと原豪(細田佳央太)が出征する日中戦争も丁寧に描かれており、その長さも異例だ。
「戦時下のシーンは、豪ちゃんに日中戦争の召集令状が届く第27回から、やなせたかしをモデルにした嵩(北村匠海)が太平洋戦争に出征する6週目にまで突入しました。今後もまだまだ続くと思われますので、異例の長尺となるでしょう」