ぱーてぃーちゃんは意識はするけど…

――先日、都内で行なわれた出版記念のサイン本お渡し会イベントではチケットが即完売、追加分もソールドアウトと、荒川さんの勢いがスゴイですね!

荒川(以下、同) アゲですね、完全にアゲです!

6月19日に発売された『人間合格 エルフ荒川1stフォトエッセイ』(双葉社)。ギャル的書体も多いトリッキーな構成も「本好きの人は読みづらいかもしれませんが、ギャルの友達は読みやすいって言ってくれました」(荒川)
6月19日に発売された『人間合格 エルフ荒川1stフォトエッセイ』(双葉社)。ギャル的書体も多いトリッキーな構成も「本好きの人は読みづらいかもしれませんが、ギャルの友達は読みやすいって言ってくれました」(荒川)
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――“ギャル芸人”というジャンルを確立した荒川さんですが、いつからギャルなんですか?

マインドは生まれたときからですよ!

でも、NSCを卒業して3年目くらいまでは見た目はギャル系でも言動はフツーな感じ。

「面白い」と「カワイイ」を両立したいけど、どうしたらいいかわからず、めっちゃスベってましたね。

――今のようなギャル全開のノリは封印していたと。

メイクしないで人前に立つのは絶対イヤだったし、カワイイことはしたかった。でも女のコっぽくいることは、笑いで勝負してる他の芸人にもお客さんにも失礼やと思ってたんです。

それが3年目のあるライブで、いつもどおりギャルっぽくしゃべってみたら少しウケて。

それからメイクもノリも突き抜けてギャルをやっていったら、たまたま誰もやってなくてオンリーワンになれたって感じです。

代表的ギャグ(?)のハッシュタグポーズ
代表的ギャグ(?)のハッシュタグポーズ

――ギャル芸人といえば、「ぱーてぃーちゃん」の信子さんや金子きょんちぃさんもいますが、意識はする?

もちろんしてますけど、ネガティブな意識じゃないですよ。それに私はギャルマニアでもあるので芸人に限らず、モデルさんやインフルエンサーさんとか海外を含めた全ギャルを意識してます。

その子たちをいいライバルとするならば、その中で自分ができることは芸人としてネタをがんばること。私は、芸人がギャルをやっているのではなく、ギャルが芸人をやっているという感覚なんです。

でも、吉本芸人は賞レースにすごくシビア。私も芸人と名乗るからには「(面白いネタは)ギャルだからできない」とは言いたくないって思ってます!

――ギャルなのに意外とマジメ!(笑)

そりゃ28歳でもうアラサーですから(笑)。芸人の中では妹的存在だけど、ギャル界ではかなりお姉さん、お姉ギャルです!