刺青をバカにしてくる人がいるとすぐオラついていた
一方でトラブルも多々あったという。
「山ちゃんは媚びる人には媚びて、下に見下す人にはとことん悪態をつく。気に触ることを言ってくる人にはとことんオラつくんです。『はあ? なに?』と最初から(怒りの口調で)始まり、『んだてめえ。喧嘩売ってんの?』と初対面の人にもキレ始め、イラつくことが重なると『殺しそうになったわ』などと怖いニュアンスの発言もチラホラしてました。
特に年下でタメ語をつかうような男の子にはキツかったですね。刺青もすごくて印象に残る人だから、一回会ったら忘れない人。人によっては、態度が悪く映っており、浜松近辺で出禁になっている店も多いです。
でも女性には気分がよくなるとおごってはくれるし、優しかった。なに飲むの?とか同席した女の子に気前よく話しかけたり、決して女性にはオラつく人ではなかった。いつもPayPayやカードより現金で払う人でした。最後に会ったのは2、3週間前、フラっとお店にきてすぐ帰った。いつもと変わらない様子だった」(親交のあった女性)
山下容疑者は調べに対して、「殺意があった」と認めている。一方で、犯行に至った経緯を「小馬鹿にされた」などと供述しているという。
「プライドは高く、小馬鹿にされるとよくキレていた。刺青をバカにしてくる人がいるとすぐオラついていた。十数年前には“暴力団”に入っていたと話しており、そのときに和彫りの刺青を入れたと話していたけど本当かどうかわからない。(地元の暴力団関係者は「見たことも聞いたことない」と関係を否定している)いまは足を洗ってカタギになったとか。
もともとトラック運転手をしていたが、飲酒運転でクビになり、その後は塗装屋として働いていた」(同前)
ギャンブルなどはほとんどせず、趣味はキックボクシング、ジムにも長年通っていた。プライベートについては詳細を話さないものの、結婚歴もあったという。
「結婚は約20年前にしていたけど離婚、娘さんが一人いたと聞く。娘さんはすでに成人している。『娘には会いたい?』と聞いたけど興味はなさそうだった。若い女の子と歩いていた目撃情報はたびたび入ってきたしそれなりに恋もしてきたと思う。芸能人では新垣結衣さんが好きだと言ってたね」(前出)
竹内さんと伊藤さんにはそれぞれ10か所以上の刺し傷などがあった。酒とオシャレに生きた孤独な男が事件を起こす引き金になった“小馬鹿にされた”言葉とは何だったのか――。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班