女性が加害者のセクハラ事案も

――1巻ではセクハラのほか、正当な注意に対し過剰に「ハラスメントだ!」と騒ぐ「ハラハラ(ハラスメント・ハラスメント)」も描かれていましたが、今後はどういうハラスメントが出てくるのでしょうか。

すでに20話くらいまで原作はできていて、マタハラも描くし、世の中にあるありとあらゆるハラスメントを描く予定です。同じ「セクハラ」でも1巻の1話と2巻の1話は話が対になっていて、1巻は男性が、2巻は女性が加害者となるセクハラ事案を描いたりもしています。

――1巻が出た反響はいかがでしたか。

ファンレターも頂きましたが、「とてもリアルだった」という感想が多く綴られていました。反響としては、女性が加害者のセクハラ事案の話は女性の読者が読んでも「気持ち悪かった」と綴られていたり、ネットでは軽くアンチも出てきました。

人事系の仕事をしていると思われる方から「これ買って読んでみたけど、ちょっとこのアプローチは大丈夫なのか」といった意見もありました。僕の前作ではアンチが全く出てこなかったので、そういった意味では広いところまでこの作品が届いたんだなと思い、うれしかったですね。

上司が部下の手のひらを舐める過激なハラスメント描写も(「©はやかわけんじ・Hyuga/集英社」)
上司が部下の手のひらを舐める過激なハラスメント描写も(「©はやかわけんじ・Hyuga/集英社」)
セクハラ加害者の言い分(「©はやかわけんじ・Hyuga/集英社」)
セクハラ加害者の言い分(「©はやかわけんじ・Hyuga/集英社」)