終活のきっかけは「いかに“死”を身近に感じているか」
20代の若者が終活をするようになるきっかけにはどのような理由があるのだろう。東京都・足立区にある葬儀会社「孝行舎」の代表・田中孝平氏に話を聞いてみた。
「おそらく若い方で終活をされていらっしゃる方というのは、身近で近親者が亡くなった、自身が大病を患ったなど、“死”を身近に感じる経験をした人が多いと考えます。こうした経験がない限り、20代という若さでは、大半の人が将来やりたいことや展望など、未来のことに思いを馳せることが自然でしょう。
年齢に関係なく、終活を考えるきっかけには、いかに“死”の存在を身近に感じているかということが関係しているのではないでしょうか」(孝行舎・田中氏)
――注目される20代の終活だが、その背景には先行き不安定な社会保障への不安、身近な“死”の体験などが関係していた。突然訪れるかもしれない“死”を軽視せず、日ごろから家族や友人とカジュアルに“もしもの時”について話し合うことが大事なのかもしれない。
取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio)