商売の規模はどんどん大きくなっていった…
陳容疑者の羽振りはどうだったのだろうか。
「普段の生活は以前とまったく変わりはなかった。でも、物を売る仕事の規模がどんどん大きくなっているように感じていた。だからお金は稼いでいるだろうなとは思っていたよ。でも、俺の給料も含めて全部妻が管理していたから、実際どのくらい稼いでいたかは知らないんだ。いくら儲かっているなんて聞いたこともない。
商売の規模がどんどん大きくなってはいた……。倉庫も別にもうひとつ借りているし、ラブホテルも買って経営したりもしだした。ラブホテルは倉庫ではなく普通に経営すると言っていた。
普通に物を売る仕事をしてその規模が大きくなっていったんだろうなって思ってたから。なんでコピー品を売るようになったのかって言われても、話すら聞いていない。よくわからないんだ。この残っているものはどうすればいいんだろうか……」
口数は少ないが、聞かれたことにはA氏は淡々と答えた。
「偽造された週刊少年ジャンプ」をはじめ“偽ブランド品”、コピーCD、DVDを、大量に売りさばき、今年3月21日には塩原市内のラブホテルをローンを組むことなく購入した陳容疑者。彼女はどれだけの人を騙し、権利者に損失を与え、大金を手に入れていたのだろう。
県警は「偽造されたジャンプ」だけでなく、他のコピー品や偽ブランド品の入手、販売経路についても調べている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班