こうすれば勉強は楽しくなる

仕事の面ではとってもきちんとしている人が、暮らしのことになるとまるで何も覚えていないというケースがありますよね。

つまり、毎日の暮らしにあまり関心がないわけです。これは、まったく悪いことではありません。

興味があることと、ないことがあるのは当たり前です。

記憶はそれに紐づいていて、興味があることはいくらでも覚えられるし、興味がないことはいくらやっても覚えられません。

人は、無意識のうちに「覚えたいこと」と「忘れていいこと」を区別しているのかもしれませんね。

記憶力が悪いからといって、そのことだけを気にする必要はありません。

自分が忘れっぽいと思ったら、なぜ忘れるのか、何を忘れるのか、その対象を一度考えてみるとよいでしょう。

もしかしたら、自分が本当に好きなものに関しては、忘れずに覚えていられるのかもしれません。

だから何かのきっかけで興味がもてるものが出てきたら、そこにとことん集中すればよいのです。

もしどうしても勉強をやらなければいけなくて、そこには興味がもてないのなら、興味がもてるような要素を勉強の中に見いだす努力をしてみたらどうでしょうか。

人は無意識のうちに好きなことは楽に覚え、ストレスがあると記憶力は低下する…勉強するときに知っておきたい脳の働きストレスに負けない脳と記憶力のつくり方_4
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ゲームのキャラクターになぞらえて記憶する。小説が好きな人なら物語仕立てで組み立て直す。好きなテーマごとに切り出して覚える。

こうして勉強を自分の興味のある対象に変換してしまえば、こっちのものです。

昔から「好きこそ、ものの上手なれ」と言われますが、これは記憶についても言えるのです。

好きこそ、ものの記憶なれ。

写真はすべてイメージです 写真/Shutterstock

大事なことだけ覚える技術
伊藤真
大事なことだけ覚える技術
2025/5/23
1,540円(税込)
176ページ
ISBN: 978-4763142290

1%の大事なことだけ覚えて、
99%は忘れちゃってOK


テストに挑むための「記憶」。
仕事をうまくいかせるための「記憶」。
日々を前向きに生きるための「記憶」。
過去を懐かしむための「記憶」。

人生には「記憶」を必要とするときが
しばしばやってきますが、
本当に覚えておくべきことは
ほんのひとにぎりの「大事なこと」だけです。

本書は、

「これだけはしっかり覚えておきたい」

ということだけを
確実に記憶できる方法を
ご紹介しています。

●記憶を定着させるのは「経験」

学生時代の授業中、
ノートをとった人はよく覚え、
それを借りた人は覚えが悪い。

勉強したのは同じノートなのに、
なぜこんな差がつくのだろう……。

そんなことを感じたことはないでしょうか?

この差を生むのは、書くという
「経験」をしているかどうかです。

お気に入りのノートを開き、
少しざらついた質感の紙に、
自分のペンで、自分独自の文字で、
ゆっくりと、書いていく。

このプロセスを通して、
それらの映像が脳に焼き付き、
記憶として定着していきます。
このように「経験」は記憶を強化します。

一方、借りたノートを見るだけの人は、
ノートを書くという「経験」をしていないため、
記憶の定着率が極端に落ちてしまいます。

この本には、
そんな「経験」をうまく活用した
10の記憶テクニックが書かれています。
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1、まず「全体像」から把握する
2、復習は1時間以内にする
3、「おさらい→新規」を繰り返す
4、マーカーではなく、色鉛筆を使う
5、スローモーションのようにゆっくり書く
6、B6カードに論点を書き出す
7、カンニングペーパーをつくる
8、耳から覚える
9、音読で「目」と「耳」のダブル効果を狙う
10、自分で自分に講義する
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この本でご紹介するのは、

・大事な勉強
・大事なアイデア
・大事な人
・大事な思い出

これらの大事なことだけを
覚えておく画期的な技術。

勉強や、仕事や、暮らしに使える
実践的な“戦略書”でもありますので
ぜひ読んでみてください。


【本書の目次】
第1章 覚えたいことだけ覚える技術
第2章 頭に焼き付ける10のテクニック
第3章 記憶力がアップする7つの習慣
第4章 いい丸暗記、悪い丸暗記
第5章 人生をラクにする「忘れる力」

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