今の学校では『男性差別』が実は深刻
ジェンダー教育の問題に関して、私がもうひとつ深刻な問題だと思うのは、学校教育の中の『男性差別』です。
たとえば、男子は我慢して当たり前、男なら泣くな、むしろ男子にはちょっとぐらいツラい思いをさせるべきだ……それが当たり前だと思っていて、生徒にもその価値観を押し付けてくる教員はいまだに多いです。
これは教員の中でもそう。同じ立場、同じ給料だとしても、男性教員の方が大変な仕事をして当たり前、ツラくても文句を言ってはいけない、という風潮が強いです。もちろん、女性には出産、授乳という、男性にはできない重要な仕事があります。
でもだからと言って、男性に過酷な労働を強いていいわけではありません。
しかし、今の性科学では、ジェンダーやセクシュアリティというのは『スペクトラム(虹色)』、つまりグラデーションのように境目が曖昧なものとされています。
つまり、男性だからといって、男性性を押し付けられたくない子もいる。見た目は筋骨隆々でも内面は女性的な子もいるわけです。昔のようにバリバリ働いて上を目指したい男性もいれば、プライベートを大事にして、土日は家で家事をしたい男性だっているでしょう。
私はゲイなので男性差別に対する理不尽は、特に強く感じていたと思います。男子だって「運動嫌い!」「日焼けしたくない!」「髪伸ばしたい!」って子もいるんですよ。
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