chocoZAP運営会社「鍵付きロッカーはトラブル対応が難しい」
ここまでは利用者の声を聞いたが、実際のセキュリティについてチョコザップを運営する「RIZAPグループ」にも尋ねてみた。
――全国約1800店舗あるチョコザップの荷物棚には施錠設備はないのか?
基本的にchocoZAPは無人での運営をしておりますので、鍵付きのロッカーですと、鍵の紛失や故障などがあった際にその場ですぐ対応できない為、施錠設備のない棚を設置しております。
――入館時に使用するQRコードは、1人がアプリに登録して複数人で使いまわすのが可能か?
会員様のchocoZAPアプリ内には、入退館用の二次元コードが表示されますが、使い回し防止のため、一定の時間ごとに新しい二次元コードに更新され、古いQRコードは使用できなくなるシステムになっております。
――店舗内にAIカメラを設置しての無人営業で、店舗内に異変があった場合どのような対処をとるのか?
検知した内容に応じて、従業員による対応、警察や消防、救急との連携等、必要な対応をしております。
――今回の事件を受けて、今後変更される点はあるか?
防犯カメラは現時点でも死角がないように設置しておりますが、特にお客様が荷物を置く棚の周辺には、追加でカメラを設置したり、他の場所から移動させる等して、より多くの防犯カメラを設置することで、犯罪抑止力の強化に繋げてまいります。
また、貴重品はお客様自身で管理いただくようにお願いをしておりますので、ジム利用中に貴重品を持ち運べるカゴを新たに設置することで、お客様がより安心して快適にご利用いただける環境を整備してまいります。
――運動目的以外で寝泊りするなど長時間施設を使用する人がいるという声もあるが、そういった利用客はどう対応するのか?
他のお客様のご迷惑になるような行為をされた利用者がいた場合、防犯カメラ等で事実確認を行った上で、必要に応じて適切な措置を講じております。
スキマ時間に着の身着のままで通えるコンビニジムとして台頭してきたチョコザップだが、仕事帰りだからこそ財布も貴重品も持ったままという人も多いだろう。
もちろん、他人の持ち物を盗む行為が悪いということは言うまでもないが、今回のような盗難事件が相次ぐ中で、貴重品は目の届くところに置くなど、利用者側のセキュリティ意識も大切だ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班