「魚住は青空で太陽を浴びたら元気になる」

大好きな動物を入り口に気候について学ぶことも多かったので、みなさんにも好きなことからお天気に関心を持ってもらえると嬉しいですね。ウェザーニュースは予報士の方がいつも近くにいて、お天気で気になることはすぐに聞ける職場なので、お天気好きにはたまらない環境です。

魚住茉由 (撮影/矢島泰輔)
魚住茉由 (撮影/矢島泰輔)
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――天職ですか?

はい! あ、どうですかね? 自分で天職とか言っちゃって。落ち込むことも多いですけど。プロデューサーさんにも「魚住は青空で太陽を浴びたら元気になるからいいよね」と言われるので、けっこう向いているのかなと。

――落ち込むことも多いですか? 魚住さんの前向きでポジティブなイメージはファンの間ではあると思います。

ネットのコメントもいいものばかりじゃなくて、実際はネガティブなものもあるんですが、引きずりすぎず、上手くリセットできることはお天気キャスターとして必要なスキルだと思っています。否定的なコメントから得る学びも少なくないですし、私はどんなご指摘も次に活かすモチベーションにしていますね。

――アンチコメントに対して、イラっとしたりはしないんですか?

「この人が伝えてくれるなら耳を傾けよう」という姿勢になってもらえるような、そんなキャスターに将来なれたらいいなと思っているので。

――情報って誰が伝えるかが大切だったりしますもんね。

私たちはお天気を伝えることがお仕事で、いざという時にちゃんと伝わることが一番大切なので。そのために「誰からも好かれる存在は難しくても、誰からも嫌われない存在になることはできるかもしれない」という考えで、一丸となって番組づくりをしているという感じです。こんなおっちょこちょいの私が言うのも変な話ですけど…。

――台風や地震といった非常時のために、天気が穏やかな日は全力でファンミーティングだってTikTokだって全力で頑張っていくんだと。なんか、とても良い話を聞けました。

ウェザーニュースを知っていただく入り口は「このキャスターさんおもしろいから見てみよう」でいいのかなと。いざという時に頼りになる、親近感を持っていただけるキャスターを目指してこれからも頑張ります!

魚住茉由 (撮影/矢島泰輔)
魚住茉由 (撮影/矢島泰輔)
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 (前編はこちら)

取材・文/伊藤綾