100年に一度の金融暴落グレートリセットとは
下記の「米国のNYダウの月足ローソク足チャート」(図1、図2)を見てほしい。四角の太枠を比較して俯瞰すると1927年から1932年にかけてのNYダウの5年間の相場展開(図1)と2022年から2027年にかけての5年間の相場展開(図2)をビジュアル的に捉えることができる。ここから2025年以降に大相場が相似形となって再現していくであろうとみている。
そして株式市場の暴落から金融恐慌を招き最終的に世界恐慌を引き起こした1929年の暗黒の木曜日から1932年の3年後の底入れまで、当時の高値であった381ドルから41ドルまでの大暴落が示現され、NYダウは約10分の1までとなった。今回の下落相場でも同じような「金融暴落グレートリセット」が再現されるとみている。
すなわち2年前に刊行した第一作目(『金融暴落! グレートリセットに備えよ』)で示したとおり、2024年11月の大統領選を前後2ケ月してNYダウは、4万ドル超えを目指した強気相場が展開した。
そして2024年末に4万5000ドルという米国史上最高値を示現したことでピーク・アウトし、その後、2025年から2027年にかけて3年間で、約10分の1となる4500ドルあたりまで大暴落していくとみている。
1929年当時と今とでは、グローバル経済の経済規模もダイナミズムも経済環境も違いすぎると思われるだろうが、相場展開においてのチャートが、人々の「欲望」の臨界点の連鎖であることは、今も昔も変わらないパターンだと思っている。