PR案件は「1日に何件も届く」
SNSでブランド品や美容医療を紹介していると、企業とのタイアップ案件が気になるところ。率直に尋ねてみると、mayaさんはこう答えてくれた。
「1日に何件もオファーをいただくのですが、その中から本当に自分が興味を持てるものだけを厳選して引き受けているようにしていてほとんどお断りしています。
案件を受ける際は必ずPR表記をしていて、これまでにYouTubeで受けたのは3件、全体としては5件ほどです。心から“いいな”と思えないと続けられないし、視聴者さんの目線も大事にしたいので、かなり慎重に選んでいます」
実際にオファーを受けたジャンルは、コスメやスキンケア、美容医療系が中心。中にはマッチングアプリの広告や居酒屋のイベント参加の依頼など、少し意外な案件も舞い込むという。
美容サロンやクリニックからの「無料施術」や「特別割引」といったオファーも少なくないというが、mayaさんはそうした好待遇の提案をあえて受けていないそうだ。
「有名な美容クリニックから“ぜひ無料で受けてほしい”といったオファーがくることも多々ありますが、私は受けたことがありません。特にオファーが多いのは脱毛系の広告ですね。肌管理やホワイトニングなどの案件もありますが、全部自分で調べて“ここがいい!”と思ったところに行こうと思っています」
SNS上では“無料施術を受けている人=嘘っぽい”“ステマだ”というイメージを持たれることもあるようだが、mayaさんはあくまで「自分が納得した美容」にこだわるスタンスだ。
「PR表記をしっかりしていることもあって、ステマだと疑われたことはありません。今のところ、厳しい批判コメントも少ないです。ただ、SNSにはいろんな考えの人がいるので、たとえネガティブなコメントが来たとしても、“そういう人もいるんだな”くらいに受け流すようにしています」
――“かわいくて理想的”だけでは終わらない、“ぽこぽこ界隈”のリアル。その裏側には、想像以上にシビアで現実的な選択と、美意識への強いこだわりが詰まっていた。
取材・文/逢ヶ瀬十吾(A4studio)