「彼の寮の部屋の中を見たらゴミ屋敷のようになっていた」

そして、谷内容疑者はいつの間にか寮から消えていた。

「その時もどこかに出かける様子もなかったのですが、その後いなくなっていました。(凶器の)包丁は寮のものではないので、どこか別で彼が用意したのだと思います。驚いたのは、事件後に彼の寮の部屋の中を見たらゴミ屋敷のようになっていたことです。

もともと彼はどちらかと言うと潔癖症と言ってもいいくらい几帳面でした。毎日ふとんもきちんと畳んでいたのに、服やら本やらゴミとかが部屋中に散乱して、携帯と財布も部屋に残されたままでした」

予兆もなく起こった突然の凶行のいっぽうで、社長は言いようのない不安も感じていたという。

「性格も悪くないし、同僚ともコミュニケーションはとれていたのですが、たまに彼の目つきに関して嫌なものを感じていました。具体的に何かをしている時とかではないのですが、なんとなくそう感じることがあるというか……。(送検時に)テレビに映っている彼を見ましたが、あれは何も感情が入ってないような顔に見えました」

15歳の少女を瞬時に惨殺した谷内容疑者。心の闇を照らし、動機を解明する捜査が待たれる。

送検時の谷内容疑者(撮影/村上庄吾)
送検時の谷内容疑者(撮影/村上庄吾)

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班