「去年よりさらにすごい成績を出すかもしれない」
2025年に大谷を二刀流選手として起用できれば「多くの利点」が生まれてくる、とフリードマンは付言した。
「投手陣は13人体制なわけだ。それに加えてショウヘイだぞ。しかも、数年前にルール変更があっただろ。先発投手から降板したあとも、彼は指名打者として試合に出られるんだ。こういう変更は本当にありがたい」
大谷が2025年に投手として復帰するとなれば、当然、登板することが打者としてのパフォーマンスにどう影響するのかが気になるところだ。
2024年の歴史的偉業を見るにつけ、指名打者として打撃のみに集中すれば、大谷が打者として最大限の力を発揮できることが明らかになっている。しかも、走者としても超一流というおまけといえないほど大きいおまけつきだ。
フリードマンは、2025年に大谷が二刀流選手としての活動を再開したら、打撃成績にどのような影響が出るかについて問われ、こう答えている。
「それは、わからないな。現時点の私には何も断言できない。何もかも前代未聞の事態が続いているわけだからね」
ドジャースのロバート・バンスコヨク打撃コーチは、同じ問いに対して3ワードで回答した。
「I don’t know(私にはわからないよ)」
2025年に二刀流選手として復帰したら、大谷の打撃成績にどのような影響をおよぼすことになるのかという、いつもの問いに対する答えだ。
「明らかなのは、まだ私はその状態を見たことがないんだ。彼が投手として投げる様子をまだきちんと見ていないし、それがほかのもろもろにどのような影響をおよぼすかも、当然まだ見ていないわけだ」
バンスコヨクが率直に答えた。
「ショウは、あらゆる事象を細かく切り分ける能力に長けている。けれど、それ以上のことを今語るのは難しい。打撃には必ず波がある。ひょっとしたら、去年よりさらにすごい成績を出すかもしれないし、そうではないかもしれない。とにかく計測不可能な存在なんだよ」