「スニーカー世界戦略!!の巻」(ジャンプ・コミックス103巻収録)

今回は、3月10日からお届けしている「ナイスなシューズで大行進の巻」(ジャンプ・コミックス102巻収録)に続いて、1990年代のスニーカーブームの頃に描かれた、両さん発案の新型靴にまつわるお話をお届けする。

本作の前半では、当時のスニーカーブームの様子や、「エアマックス狩り」が詳しく紹介される。そして後半になると、ブームを一歩押し進める? 両さんの画期的な発明品が提唱される。

それはどんな品かというと……日本の伝統的な履き物、草鞋(わらじ)だ。

草鞋は藁(わら)や井草(いぐさ)を編んで作られており、足をのせる台と踵を止めるかえし、足の甲と足首に本体を固定するための紐でできている。

草履(ぞうり)の場合、足への固定は親指と人差し指との間に挟む鼻緒(はなお)のみで行うが、草鞋は固定用の紐を備えており、足へのフィット性にすぐれている。そのため、旅行など長距離の歩行や登山などに使用されている。

ちなみに草鞋は植物繊維を材料にしていて非常に軽量でしなやかだが、そのぶん消耗も早い。草鞋が一般的に使われていた時代、旅人は予備の草鞋を携行していたし、街道の休憩所……いわゆる茶屋では草鞋を取り扱っていたようだ。

両さんはこの草鞋にスニーカーの持つハイテク技術を取り入れ、新たなムーブを起こそうとするが……?

それでは次のページから、天才・両さんが提唱するエア草鞋が世界を席巻するさまをお楽しみください!!