災害時だけでなく、普段のエネルギー補給にも
「LIFE STOCK」や「リポビタンJELLY 長期保存用」は、自然災害時の備えとしてだけでなく、さまざまなシーンでの活用が想定されている。
たとえば、ワンテーブルの「LIFE STOCKウォーターブレイク(ソルティーライチ味)」は、地震や津波だけでなく、熱中症も自然災害のひとつと捉えて開発された商品だ。
近年記録的な猛暑が日本列島を襲う中、毎夏のように部活動や運動会、屋外での作業中に多くの人が熱中症で搬送されている。その背景を踏まえ、塩分と水分を同時に補給できるゼリーを開発。特に、温暖化による真夏日の増加に伴い、ゴルフ場や建設現場、屋外スポーツ、部活動などでの利用が広がっているという。
一方、「リポビタンJELLY 長期保存用」は食事の代替としても活用されており、特に降雪地帯での車のトラブル時の非常食としても利用されているそうだ。コンパクトなサイズでダッシュボードに収納しやすく、水なしでエネルギーをしっかり補給できる点が、降雪地帯のドライバーにとって頼れる選択肢となっている。
また、登山時などのアウトドアアクティビティでは、荷物としてかさばらない商品形態なのでエネルギー摂取目的でも利用されることがあり、活用の幅が広がっている。
こうした備蓄食の広がりを受け、森川氏と樋口氏は今後の展望について次のように語る。
「自治体の備えには限界があるため、弊社製品に限らず、各家庭で防災用品をそろえることが非常に重要です。近年、地震や山火事などの自然災害が世界的に増加する中、災害が多い日本で生まれた『LIFE STOCK』を、世界へ広めていきたいと思っています」(森川氏)
「商品を提供するだけでなく、新たな備蓄食の存在を広く知っていただくことや、防災に関する知識を深めることも大切だと考えています。日頃から災害に備える意識を持ち、社会全体で防災への取り組みを強化していけるよう努めていきたいです」(樋口氏)
災害はいつ起こるかわからないからこそ、日頃からの準備が欠かせない。万が一に備え、日常にも取り入れやすい「LIFE STOCK」や「リポビタンJELLY 長期保存用」を、家庭の防災リストに加えてみてはいかがだろうか。
取材・文/毛内達大