病休後に復職も、主任教諭からいじめを受けるように…
昨年3月に関西方面の高校を退職した元教員のAさん(53歳)。
「定年まで教師を続けたかったのですが、教頭と主任からひどい暴言と嫌がらせを受け、心の糸が切れてしまいました…」と、当時の辛い心境を語る。
Aさんは大学院を卒業後、講師経験も含めて25年以上、県立高校の国語教師を務めてきた。教員時代は同僚の誰よりも早く、朝7時には出勤し、湯茶の準備はもちろん、率先して電話対応なども行なってきたという。
だが、約10年前にがんを患い、1年の病休後に復職したところ、主任教諭からたびたびいじめを受けるようになったという。
「病休前から私が挨拶をしても、その先生は挨拶を返してもくれなければ、目も合わせてもくれませんでした。
復職後、私が完全に体調を取り戻せないでいた頃から通りすがりに『いねや!(帰れ、のような意味)』とか『じゃぁくさい(邪魔くさい、のような意味)』などと言ってきたり、とにかく言葉がキツかったんです」
その主任教諭は、職員室内で怒鳴り散らすことも日常茶飯事だったという。
「私がその先生にプリントを出した際に、一箇所記入漏れがあり『このバカが! こんなプリントの出し方する奴あるか』と怒鳴られました。私以外にも、いろんな先生に主任という肩書きを振りかざしては怒鳴り散らしていましたね……」
Aさんが体調不良で休んだ翌日、わざわざAさんの机に来てこんな言葉を吐き捨てたという。
「私が授業に向かおうと準備をしていたところ、主任が私の机にツカツカと歩み寄ってきて『A先生がいると時間割も変えなければいけないし、他の先生が迷惑だから早く辞めるか、死んでくれるかしてくれへんか?』と言ってきました。
驚いて『今、何とおっしゃいました? ご自身がおっしゃった言葉、わかりますか』と言ったら、主任はあろうことか『やかましい!』と返してきました」
挨拶しても無視され、ことあるごとに罵倒されながらも辛抱してきたAさん。
そして、学校行事に関してとある事件が起こり、Aさんはとうとう絶望の淵に立たされる。