「僕はもうゾッコンです」
――なるほど。でも確かに中川さんは伸びしろだらけの逸材ですよね。
ナナさん これももしかしたら、失礼になるかもしれませんが、たとえば中川先生はこの先、文芸のほうにもいきそうだなとか思っちゃったりするんですよ。そういうところがいいなって。
中川学 僕も漫画家になるって決めたときは、まさかエッセイ漫画家として、自分のことをこんなにさらけ出すなんて思っていませんでした。そういった意味でこの先どうなるのか、自分自身でもわからないところはありますね。
――そのお付き合いしていた“完成されていた方”は、仕事の面で完成していたという意味ですか? それとも生活の面で完成がされていた方でしょうか?
ナナさん 生活も仕事も本当に安定されているという方でしたね。
――中川さんは自分のことをどう思っていますか?
中川学 私は全然まだまだ未完成、伸びしろしかないと思っています!
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その後も中川氏とナナさんの話ははずみ、すっかり意気投合。「あとは若いお二人で…」と同席した編集部担当が席を外して二人きりになったあとも、約3時間ほど話が続いていた。
お見合いが終わった後、中川氏に話を聞くと、「僕はもう…ゾッコンです」とのことであった。ナナさんからもいい反応をもらえたが、果たして二人はこの先、どうなっていくのだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部