「#私が退職した本当の理由」で告発相次ぐ

今回のトラブルでは、中居氏を巡る問題を発端として、取引先との会食の席などに女性社員をわざわざ同行させてきたフジテレビの風習が問題視されている。

1月27日に開かれたフジテレビの会見で、記者から「フジテレビの女性社員や女性アナウンサーを意に添わぬかたちで会食に誘ったことはありますか?」と質問されたところ、港浩一社長はこう答えている。

「アナウンサーという仕事はいろんな職場の人と知り合って、知識を得ることが大事だと考えております。そういった中で、女性アナウンサーを同席した親睦会や食事会はありました。

基本的には楽しく会食をするわけですが、冷静に考えると、優越的上位にある立場の人間が食事に誘ったときに、あまり気が進まなかったのではないか、行かざるを得ず来た人もいたのかもしれないと今になって思います。本人たちの意思の確認をしっかりやっていかないといけない。それが企業風土の刷新につながっていくと思います」と話していた。

大きな争点になっている“上納”のようなものがあったかどうかは調査中だが、少なくとも、上司が後輩の女性社員を会食の席に同行させていたことは認めたかたちだ。

断りづらい上司からの誘い(画像/Shutterstock)
断りづらい上司からの誘い(画像/Shutterstock)

もちろん、ただの会食なら問題はそれほどないだろう。しかし今回のコメントを受け、現在ネット上では、会社の飲み会などで苦痛を受けたという女性の告発が、「#私が退職した本当の理由」のハッシュタグをつけて相次いでいる。

〈会社の飲み会は勝手にシフトをずらされて強制的に参加させられた。二次会以降も私の意思は関係なかった。華がほしいと言って全然関係ない部署の飲み会も参加させられた〉

〈「俺と付き合わないと酷い目にあうぞ」と脅してきた先輩のデートを断り続けてたら、仕事を教えてもらえなくなったり無視されるようになって、1年しないうちに辞めた〉

〈上司が飲み会のとき酔った勢いで胸触ってきたから後日周りの人に告発したら、セクハラしてきた上司が逃げるように退職する結果になっちゃって逆に私がキレられた。その上司は会社全体の仕事効率を大幅に上げてくれた超優秀な人だったらしいです。知らねーよ〉

〈入社して1ヶ月の時の飲み会で「うちが顔採用なら君は採用してないな笑」って言われた。入る会社間違えたと思って、悔しくて泣きながら帰った〉