園内を走ると“強制退園”に? 東京ディズニーランドの注意喚起が話題に

ことの発端は、東京ディズニーランド開園前の列に並んでいた来園者が、注意喚起を行なうキャストの様子をXに投稿したことだった。

その投稿によれば、キャストは「走らないでね」と書かれたプラカードを掲げながら、「今日走った方は強制退園していただきます」とアナウンスを行ない、来園者に注意を促していたという。

こうした背景には、実は東京ディズニーリゾートでは、オープン時間と同時に入園し、走りながら目的地へ向かう来園者が昔から一定数存在していることがある。

彼らの目的は、「待ち時間が長い人気アトラクションを空いているうちに乗りたい」「朝イチでパレードの場所を確保したい」「売り切れ必至の限定グッズを手に入れたい」など、さまざまだ。

早朝から列に並ぶ来園者に対し、強制退園を含む注意喚起がなされたという(撮影/集英社オンライン)
早朝から列に並ぶ来園者に対し、強制退園を含む注意喚起がなされたという(撮影/集英社オンライン)
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この行為は「開園ダッシュ」と呼ばれ、多くの良識ある来園者からも問題視されてきた。ディズニーのみならず、テーマパーク内を走る行為は、どの時代においても基本的に「バッドマナー」だ。

実際、SNS上でも以下のような批判の声が多く寄せられていた。

《昔、後ろからダッシュしてきた人に体当たりされ、そのままゴミ箱にぶつかって、家から持ってきた新品のポップコーンバケットが真っ二つに割れたことがあります》

《開園ダッシュ問題は昔からずっと言われている悲しい事案。キャストさんが一生懸命に歩くよう注意しても無視される。普段どんな教育を受けているのかとイライラしてしまいますね》

《ずっと問題視されているのに消えない。むしろ当たり前の光景になりすぎて、誰も指摘しなくなった気がします》

さらに東京ディズニーリゾートの公式サイトでも、「お断りしている行為」として「他のゲストのご迷惑となる行為やパークおよびその関連施設の営業または運営の妨げになる行為、ならびにこれらのおそれのある行為」と明記されており、「具体的な例」として「パーク内で走る等の危険行為」が挙げられている。