金建希夫人にも次々ととんでもない疑惑が…
尹氏を巡っては、憲法裁判所が国会の弾劾訴追を受け、大統領職を罷免するかどうかの審理に着手しており、その処遇の行方はまだ予断を許さない。
一方で、こちらも注目されるのが金建希夫人だ。
「金建希氏を巡っては何年も前から、外車代理店の株価操作に実母とともに加わった疑いや、ディオールの高級バッグを知人から受け取った請託禁止法違反などの容疑が濃いとみられてきました。
最近では、昨年4月の総選挙での与党の候補者選びに政治ブローカーをともなって介入した疑惑や、伯母が2022年の大統領選で候補者だった尹氏に有利な世論を作るためユーチューバーに金をまいたとの疑惑も加っています。
尹氏はこうした問題の捜査を止めるため大統領権限をフルに活用してきましたが、それがもうできなくなりました。金建希氏を取り巻く問題の解明も進み始めるでしょう。
金建希氏は複数の大学で修士号や博士号を取得したことになっていますが、いずれも論文執筆時に他人の原稿をコピペした疑いがあり、以前から問題視されていました。尹氏の失脚で、こうした学位を取り消す動きもすでに顕在化しています」」(韓国紙記者)
さらに1月に入り、国会では野党議員が海軍高官からの情報だとして驚きの情報を暴露した。
「2023年8月、夏休み中の大統領夫妻が南部の巨済(コジェ)の別荘に滞在していた時、金建希氏が海軍艦艇を呼びよせ、友人を集めて艦上で酒盛りをしたというのです。その場にはカラオケセットを持ち込み、爆竹も爆発させていたといいます。
金建希氏は『こんないいものがあるとは知らなかった。これからもしょっちゅうこないといけないわ』と話していたと言います」(韓国紙デスク)
1月15日、尹容疑者が連行された後、大統領官邸の敷地内で女性が犬を散歩させている姿が韓国メディアのカメラにとらえられた。背格好から金建希氏と見られている。
夫妻の国政私物化の実態解明はこれからだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班