パーク内の至るところに“撮影タイム”の若者が

筆者が東京ディズニーシーを訪れたのは、華やかな雰囲気が広がるクリスマスイブ。開園直後に入園したものの、すでに多くのカップルでにぎわっている印象だった。

しかし、今年のクリスマスイブは平日火曜日ということもあってか、比較的混雑していない様子。実際、一部の人気アトラクションを除けば、ほとんど待ち時間のない状態であった。

園内で配布されていたクリスマス限定のメッセージカードオーナメント(撮影/集英社オンライン)
園内で配布されていたクリスマス限定のメッセージカードオーナメント(撮影/集英社オンライン)

一方で、園内では若いカップルや女性グループを中心に、撮影を楽しんでいる姿が目立った。パークのシンボルであるゲート前の噴水付近では、街灯にスマホを立てかけ、動画を撮影する男女の姿を複数確認できた。

さらに、裏路地で三脚を立てて撮影する男女や、建物の外壁や窓をスタンド代わりにしてスマホを設置して撮影する若者も多く見られ、若年層の“撮影需要”が非常に高いテーマパークであることがうかがえる。

そして平日昼間でこれだけの撮影風景が確認できることを考えると、“映えスポット”として名高いシンデレラ城前には、さらに多くの撮影者が集まっていることは容易に想像できる。

東京ディズニーリゾートの空撮写真(共同通信社)
東京ディズニーリゾートの空撮写真(共同通信社)

なお、東京ディズニーリゾートでは2021年3月からダイナミックプライシング(価格変動制)が導入されており、筆者が訪れたクリスマスシーズンは、大人1万900円、中人(中高生)9000円、小人(4歳~小学生)5600円と特に高額な設定となっている。そのため、入園料が安価なタイミングでは、こうした来園者がさらに増えることが予想される。