ジェロニモに思いの丈を告白

はたして、どちらがサンシャインの本心だったのか――。それを知る機会は、超人ジェロニモの覚醒とともにやってくる。

神々の棲む天上界から「調和の神」一派が下天し、地上に侵攻した〝超神の乱〟は、超人の存亡を懸けた大戦だった。その最終局面、超神8人と全宇宙を代表する超人8人が、天界に繋がるバベルの塔で対決。

3属性全超人から選抜された「リアル・ディールズ(真の男たち)」のメンバー8傑は、正義超人軍からキン肉マン、ロビンマスク、ウォーズマン、そしてテリーマンの名代ジェロニモ。悪魔陣営からはバッファローマン、アシュラマン、サンシャイン。完璧超人の看板を一身に背負ったネプチューンマン。

「リアル・ディールズ」と名づけられた8名
「リアル・ディールズ」と名づけられた8名

レフェリーを務めた宇宙超人委員会のハラボテ・マッスル委員長が解説する。

「トップバッターに名乗りを上げたのが、最年少のジェロニモじゃった。このバベルの塔は神が超人に仕向けた試練であり、初戦で超人側が勝たないと、他の7人は誰も次へと進めないハードな仕組み。つまり、最初の審判を受ける一番手は、全てを左右する最も重要な役回りじゃった。ジェロニモはプリズマンから『対超神戦の切り札』と認められたとはいえ、8人の中では実力、実績ともに最も見劣りするのは明白。

アシュラマンはジェロニモじゃ突破口の大役は無理だと猛反対。ネプチューンマンも同調し、正義超人のキン肉マンでさえ、不安をのぞかせた。そんな中、『前途ある若者の勇気を買って行かせてやろうじゃないか』とジェロニモに助け船を出したのが、なんとサンシャインだったんじゃ」

ジェロニモの背中を押すサンシャイン
ジェロニモの背中を押すサンシャイン

サンシャインはここで、長年飲み込んできたジェロニモへの思いの丈をぶちまける。ハラボテ委員長や部下のノック氏の証言をもとにサンシャインの言い分を再現すると――。

「(人間時代に五重リングで対戦した)あの時、確かにお前は強かった。だからあの負けに関して実はそこまで文句はない。だが許せんのはその後のお前の有様だ! オレに勝った時の気迫はどこへやら。その後すっかりヘタレて、負け犬と化したお前の負けが込むほどに、オレの評価も下がる一方。それがオレは一番許せん! お前のせいでオレがどれだけ理不尽に評価を落としてきたか」