リアルとネットは陸続き
ここまでの記述から分かるように、今を生きる子供たちにとって、ネットとリアルの境界線は曖昧というよりも、もはや陸続きになっています。
リアルな世界でのコミュニケーションがネット上でも引き継がれるのはもちろんのこと、ネット上での交流がリアルにおける交流にもつながっていきます。
以前から、ネット上では同質性の高い集団が組織されやすいことが指摘されてきましたので、特段の説明は不要だと思います。
そして、その高い同質性が良いことずくめでは全くないこともまた、衆目の一致する所でしょう。
そんな毒にも薬にもなる高い同質性は、リアルとネットの境界が不明瞭な今、容易にリアルの世界にも引き継がれます。
リアルの世界で交流をする前に、ネット上の直接・間接的な交流という段階を経るならば、これまで以上に速やかに、そして特色が鮮明になった集団(共同体)がリアルの世界に出現することになるのは当然です。
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