「一番不安なのはマンションの資産価値だよね」
帰宅した同マンションに住む40代の女性に話を聞くことができた。
「ウチは現場の部屋から離れているから被害も少ないけど、窓は外枠ごと壊されて、窓ガラスの代わりに板を張って養生してもらっていました。でも線路が近いから騒音がひどくて、全然寝れないですよ。
車もひどいもんだよ。古い車だから保険も大したのに加入してなかった。自費対応せざるを得ないから結局直してないよ。それでもフロントガラスが割れてなくてよかったわ。
一番不安なのはマンションの資産価値だよね。ウチのマンションは駅から近いし新しい、それなりの値段で買った。でも今後どうなるのか……」
現場から百メートル近く離れたマンションでも被害は甚大で、80代の住民女性はいまだに怒りが収まらないようだった。
「ウチのマンションはほぼ全部の窓ガラスが飛んできた破片で壊されて、なかには窓枠も壊された部屋もある。
犯人は捕まったらしいけど、親族やあそこのマンションの関係者も誰も謝りにもこない。
私はあの爆発以降、体調悪くてね、すぐに救急車で運んでもらったんだけど、今もまだすぐに具合が悪くなって寝込んじゃうんだよ。
それだけ凄い爆発音だったし、今年は夏に大きな台風もきたから、ガタガタゆれて本当に怖かったんだ。
保険は自分のを使うしかなくて、それで最近やっと審査が通ったところ。
犯人に何を言ってやりたいかって? 何でまわりを巻き込むのかね。本当に勘弁してほしい、早く元に戻してくれよ」
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班