炎上に殺害予告、ミスコンおじさんを巡るトラブル

そんな熱烈なリプの数々にひとつひとつ丁寧にメッセージを送ったり、「いいね」で返答する候補者の姿がX上では確認できた。

一方、気になる投稿も…。

《フォロバください》《どうして返信くれないの?》《そんなんだったら投票しないよ》

「ネット上を主な生息地とし、ミスコンをウォッチし続けるおじさんのことを、『ミスコンおじさん』と言います。

SNSが主戦場となった10年以上前から、候補者の方々からは『おじさんのクソリプに対応するのがめんどくさい』という声もでています。『投票するぞ』というある種の権力をかざして、『投票するんだからリプしてよ』『ほかのアカウントには返信してるのに、俺のアカウントには返信がないな~』みたいな感じです。

候補者も票が欲しいので相手をせざるを得ない。心理的負担はかなり大きいと思います。もはや“無料キャバ嬢”状態になりつつあります」

学内キャンパスで終結していたかつてのミスコンとは違い、近年は誰でも毎日参加できるウェブ投票の結果も審査に反映されるケースが増えている。候補者の活動の幅が広がる一方、学外の熱烈なファンや「ミスコンおじさん」を巡っては、過去にSNS上の炎上騒ぎや警察沙汰にまでなるトラブルも発生した。

今夏、都内の某大学の候補者がX上で《父親は51歳ですが、30も年下の人間と付き合いたがる50歳がまともやと思えない。危機感持った方がいい。けど応援は嬉しい》と投稿したところ、リプ欄には《もう応援辞めたわ。付き合えると思ってずっと応援してたのに本当にがっかり…》《年上の人に敬意が感じられない。おじさんに失礼な発言だ!謝れ》など誹謗中傷が相次いだ。

また日本歯科大学在籍時に日本最大級の大学ミスコン「ミスサークルコンテスト」で入賞したことをきっかけに芸能界入りを果たしたタレントの入澤優(31)は、ミスコン出場時にX上でミスコンおじさんの《なんで俺のリプ返さないの?》に対し、《気持ち悪いからに決まってんじゃん》《黙って投票しろよ》と喧嘩を吹っ掛けまくったところ、《ミスコン開催日、ランウェイの上でお前を殺す》と殺害予告をされる事態にまで発展。開催当日は警察官と一緒にランウェイを歩いたという。

2024年「ミスター&ミス青山」のファイナリスト
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