金銭トラブルが発覚、夫婦生活は崩壊へ
そんな幸せに満ちていた結婚生活だったが、突如暗雲が立ち込めたのはコロナ禍の2021年のことだった。
「彼の金銭トラブルが発覚したんです。ある日、彼から突然『お金を貸してほしい』と頼まれて、かなりの大金だったので事情を聞いたんですが、なんだかはっきりしなくて…。ただ私も突然のことだったので、ものすごく取り乱してしまって、冷静になるために一旦、電車で2時間ほどの距離にある実家へ帰省しました」
実家に戻って冷静になったとき、これまでの彼の言動に関して、いくつかの矛盾点や不信な点が浮かび上がってきた。
染井さんは翌日、再び彼と住む住居に戻り、問いただしてみたところ、彼が以前から金銭トラブルを抱え、その事実を数年近く隠し続けていたことが発覚したのだった。
感情的になるのを抑え、頭を整理すべく再び実家に戻った染井さん。当時は「離婚」の二文字が頭をよぎることはなく、「どう生活を立て直そう」「そのためにどう気持ちを持ち直そう」ということで頭がいっぱいだったという。
「彼は人に弱みを見せるのが苦手で、表で作った自分のイメージを絶対に崩したくないってタイプの人でした。だから『金銭トラブルのことは、親戚にも言わないでほしい。誰にもバレなければ全部元通りだから』って言われたんですけど、何年も嘘をつかれ続けたことで夫婦関係に自信をもてなくなりました。そもそも私一人で抱えきれないと思い、実家の家族に相談したんです。でも彼にとってはそれが許せなかったらしくて…。
それ以降は、2人の家に帰ると口喧嘩が絶えませんでした。付き合いたての当初、『大好きだよ』とたくさんの愛情を注いでくれた彼の姿からは想像できないぐらい、憎しみや怒りをぶつけあうようになりました」
金銭面以外では、とても朗らかな人だったという元夫。何度も関係修復を図ろうとしたものの、一度生じた綻びが元に戻ることはなかった。
家庭内別居状態を半年続けながら離婚準備を進め、結婚5年目の2022年10月、正式に離婚に至ったという。