家を新築で購入

1989年末のバブル崩壊のあと、1990年代初頭にバブルの調整は十分終了したと判断した私は、2つの大きな投資をした。

1つは、いま住んでいる家を新築で購入したことだ。この家は、トカイナカ(都会と田舎の中間)に立地していて、駅からも離れているので、いま起きている不動産バブルの影響を受けていない。

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わが家の土地の評価は、購入した30年前とくらべても、やや下落をしているというのが実態だ。もちろん、わが家は投資のために買ったのではないし、30年も住んだから、問題がないと言えば、そのとおりだ。

問題なのは「投資信託」への投資だ。バブル崩壊の直後、私は日経平均株価連動の投資信託に大金をつぎ込んだ。

詳しい記録が残っていないのだが、まだ日経平均株価が3万円台を維持している段階だったから、バブル崩壊が始まってから1年も経っていない時期だ。

日経平均株価が2割くらい下がった段階で「調整は終わった」という判断をして、投資信託の購入に踏み切ったのだ。

いま振り返ると、日経平均株価はその後ピーク時の5分の1まで下がっているから、あまりにも甘い判断だったと言えるだろう。