もはや罰ゲームとの声も… 何が問題だったのか

「正直、二郎系ラーメンとは全く別物だという感想を持ちました。唯一の共通点はヤサイ。モヤシとキャベツを乗せている……ここだけです。その上でさらに決定的に違うと思ったのは、牛めし上部に乗っている、“ものすごくしょっぱいニンニク”ですね。

二郎系は豚肉、松郎は牛肉、麺と米の違い、など明らかに前提として異なる部分は一旦置いておいて、ヤサイの上に乗っている醤油で和えてあるこのニンニクが、二郎系ですらあり得ないほどしょっぱかったです」(アカボシさん、以下同)

この上部の「ニンニク醬油」に賛否両論
この上部の「ニンニク醬油」に賛否両論

確かニンニク醤油の“異常なしょっぱさ”は、食べた多くの人から苦言を呈されている。もちろん、このしょっぱさをいいとする人もいるが、一部では〈もはや罰ゲーム〉とまで言われるほどだ。

アカボシさんも「もしかしたらここに少し背脂も絡めてあって、豚の甘みで緩和するのかも知れないと思ったのですが、あまりの塩気に入っているかどうかすらわかりませんでした」と首をかしげる。

なお、松屋公式サイトで栄養成分表を見ると、通常の「牛めし」(並盛)は塩分3.0グラムなのに対して、「ニンニク野菜牛めし」(並盛)の塩分は9.7グラムだった。

厚生労働省が推奨している成人男性の1日の塩分摂取量の目安は7.5グラム以下。たった一食で、一日分の塩分摂取量を大幅に上回っている。

もはや塩分のかたまり?
もはや塩分のかたまり?

「二郎インスパイア系では一部、醤油とニンニクで和えたものをヤサイのてっぺんに乗せるお店もありますが、それとは形状が異なります。良く言えば、独自性の高いトッピングだとも言えるのですが……。

さらに二郎系のほとんどは生の刻みニンニクを丼の横に盛り、味の濃さ(カラメ)についてはカエシをヤサイの上から掛けるか、スープに入れるカエシ量を増やすかの二択となっています。

ニンニクと和えた醤油の濃度、塩分がいきなり飛び抜けて盛られているのは、ラーメン二郎を"インスパイアしている"のとは大きく違うかなと思いました。推察ですが、ゆでたヤサイと背脂とニンニクをただ乗せただけでは、独自性のある新商品として成り立たないなどの経緯もあったのかなとは思いますが……」