予算委員会での失言や、スキャンダルで窮地に追い込まれる可能性も…
予算委員会は全閣僚が出席することが習わしになっており、大臣が失言をして窮地に追い込まれてしまうこともたびたび起きてきた。
すでに、野党からは石破内閣の各大臣の資質を問う声が挙がっている。
立憲民主党の最重鎮、小沢一郎衆院議員はX(旧Twitter)で、新しくこども政策担当大臣となった三原じゅん子氏が、2011年の民主党政権時に「子ども手当は反対!」と述べているのを引用し、「こんな感覚・発想では、少子化はますます加速し、急激な人口減少により国は早晩滅亡する」と糾弾した。
また、一部週刊誌には早くも新閣僚に関する“タレコミ”や“情報提供”が入っており、裏付けの取材も始まっている。こうした指摘から閣僚を遠ざけるため、予算委員会の開催を回避する方向に石破氏は動いたわけである。
そのかわりに与党が提示しているのが党首討論の開催だ。党首討論は予算委員会とは違い、首相以外の閣僚が出てくることもない。
自民党関係者は「石破首相は自身の論戦力には相当の自信を持っている。開催時間についても通常の45分間から延長して、各党党首としっかりとした討論ができるよう調整中だ。
石破氏がきちんと論戦に応じている様子がテレビなどで放映されれば、『論戦から逃げた』という印象を国民から持たれることもないのではないか」と語った。
一方、立憲の中堅議員は「衆院選で問われるのは石破首相だけでなく、石破政権全体だ。きちんと各閣僚に質問できる予算委員会が開かれなければ全く意味がない」と怒りを露わにした。