自民党総裁選で「企業献金の廃止」を掲げている候補者はゼロ

──9月27日に行なわれる自民党総裁戦で、注目している候補は?

いませんね。石破茂さんが裏金問題に踏み込むかと思ったけど、すぐにトーンダウンしたしね。腰砕けしたなあ。石破さんは自民党を離党して新党を作り、野党と一緒に対抗軸を作って総理を目指したらおもしろいと思ったけどね。まあ、その根性もなさそうやけど。

結局は与党も野党も官僚の言いなりだから、誰が自民党の総裁になろうが誰が立憲民主党の代表になろうが、国民が不幸な状況は変わりません。それをなんとかせなあかんのです。

自民党総裁選挙候補者記者会見 写真/JMPA
自民党総裁選挙候補者記者会見 写真/JMPA

──具体的には?

ポイントはふたつ。「金権政治からの脱却」と「国民負担増政治からの脱却」です。金権政治とは、お金をくれる人のほうを向いた政治のこと。国民から預かっている税金を団体にばらまいているからお金が足りなくなるんです。結果的に国民負担が増える。国民のお金を国民に使う政治に変えればいいだけです。

具体的には、企業・団体献金を廃止する。加えて食料品など生活必需品の消費税をゼロにする。こういったことを国民に訴えて選挙で勝利させてもらえれば、政治は変わると思います。自民党総裁選で「献金の廃止」を掲げている候補者はゼロ。国民負担の転換もゼロです。