スダチは取材拒否
その後、板橋区は公開質問状に対する回答を発表。不登校対応方針について、「不登校児童・生徒への支援は、『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、将来、児童・生徒が豊かな人生を送れるよう、社会的に自立をすることをめざすものである」と明言した。
一方、スダチは、一連の流れをどう思っているのか。筆者が回答を求めたところ、代表の小川涼太郎氏から下記の返信が来た。
「今は一部を切り取りネガティブな意図を持って拡散をされる状況にありますので、特に多方面の取材を元にした記事についてはお断りしております。
単独での取材や弊社の事業へネガティブな目線ではなく、フラットな取材についてはお受けしております。また機会がございましたらご取材いただけますと幸いです」
現在、小川氏のXのアカウントは削除され、スダチの公式アカウントの投稿も消えている。また、板橋区は、今後のスダチとの関わりを否定している。
2022年度の文部科学省のデータによれば、小中学生における不登校児童・生徒は約30万人と過去最多を記録した。
一連の取材を通じて、不可解なしこりは残るも、1人でも多くの不登校児童・生徒が、適切な支援につながってほしいと切に願う。
取材・文/佐藤隼秀