高学年の男児が隣の女子児童を授業中に…
また、埼玉県内の現役の小学校教諭はこう訴える。
「小学生の男女はともに性的な興味が増す年頃だし、性的とは言わないまでも低学年の頃から『交際している』と大人の真似事をしている子たちもいます。学校では児童全員にタブレットが配布されますが、フィルタリングを突破してアダルト向けのようなサイトを見たり、TikTokなどの大きな胸を揺らしている女性の動画などを見ている男児もいます。ですから、そういう場面を見つけたら『こういうサイトからはお金を騙し取ろうとする悪いサイトに繋がることもあるから、お父さんやお母さんにまずは相談してみよう』と伝えています」
関東の私立小学校教諭（40代女性）は、今回の茅ヶ崎のケースの類似案件を経験していた。
「以前に勤務していた学校で高学年の男児が授業中、教諭の目を盗んで隣の席の女児の下半身を触っていたことがわかり、大問題になったことがあります。女児はふだんから口数が少なく、感情をあまり表に出さないおとなしい子でしたが、家で号泣しながら母親に詳細を伝えたことで被害が発覚しました。男児は当初、担任に『少し手が当たっただけだ』と否定をしていましたが、状況を細かく確認していくうちに泣きながら自分が触ったと認めました。
当時私は別のクラス担任でしたが、加害児童は明るくて勉強ができるリーダー的な存在だったことを覚えています。その子の保護者も事情を把握すると責任を重く受け止め、約3週間後に男児は別の学校に転校しました。女児のことを考えると、加害者の家族が転校という決断をしてくれて本当によかったと思います。このことは同じ学年の教諭間にのみ共有され、くれぐれも内密にするように忠告されました。だから、今回同じようなケースがニュースになっていることに疑問を感じます。被害者の今後の学校生活のために、ことを大きくしないほうがいいのではないかと思いました」
小学校や茅ヶ崎市県教委は、被害女児の心のケアはできていたのだろうか。
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取材・文／河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班
