「授業中もよく撮っています」1日でも撮り忘れると悔しさを感じる
続いて話を聞いたのは現在高校2年生のミナミさん(仮名・17)。ミナミさんも昨年の4月に使い始めてから毎日投稿しているそうだ。そんな彼女が、アプリが自身の生活の一部になっていると感じた瞬間について語ってくれた。
「毎日の口癖が『通知まだかな』になっていることですね(笑)。友達と通知が来たときに盛り上がるのが楽しいんです。授業中もよく撮っていますよ。とりあえず通知が来たら『撮らなきゃ!』ってなっちゃいます」
なぜミナミさんは授業中も撮るほど、魅了されているのだろうか。
「BeRealは自分の過去の投稿をカレンダーの形式で振り返ることができるので、私は思い出日記みたいな感覚で使っています。だから1日でも撮り忘れるとその日の思い出が残らないので悔しいんです」
相当ハマっている様子のミナミさんだが、毎日投稿することに疲弊したり、無加工の写真を撮ることに嫌気が差したりすることはないのだろうか。
「面倒くさいと思ったことは全然ありませんね。むしろ楽しいとしか思いませんし、私は無加工の写真のほうが『盛れるな』って思います。最近は加工するより、シンプルで飾っていない写真の方が魅力的なんじゃないかと感じています」
ミナミさんもハルさん同様、親しい仲間と一緒に盛り上がることが楽しいと感じているようだが、「1日でも撮り忘れると悔しい」と語るように、「日々の思い出を記録する」ということが、ある種の強迫観念のようになっているのではないかという印象を受けた。