ユーチューバーという仕事を受け入れられない親が迎える末路とは?

ユーチューバーなる若者が登場し、「なんだそりゃ」と半分バカにして見ていたら、我が子が「将来はユーチューバーになりたい」と本気で言い出した。

今〝ちゃんと稼げている親〞としては、さぞかし心配なことでしょう。

みなさん親世代は、誰でも知っている職業や、誰でも知っている会社に大きな価値を見いだしてきました。そうでなくとも、小さな会社を選んだり独立したりしたことのある人は、その先にでっかい目標を掲げていたのではありませんか?

少なくとも、自分で撮影した映像をインターネット上で公開することなど、到底仕事とは捉えなかったはずです。もしかしたら、「そんなことは、まともに仕事に就けなかったやつが暇つぶしでやっているんだ」などと考えていたかもしれません。

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しかし、子どもたちの頭の中にある仕事のイメージは、親世代とはすっかり異なっています。

20年くらい前までは、はっきりとした姿の見えないインターネットの世界はリスキーなものだと思われていました。ところが、GAFA(Google・Apple・Facebook〈現Meta〉・ Amazon)の存在が、そうしたイメージをすっかり変えました。子どもたちにとって、ユーチューバーは立派な仕事であり、非常にかっこいい憧れの存在なのです。

「ユーチューバーはかっこいい」と思っている子どもは、「なんだそりゃ」と思っている親より、遥かに時代に適応しています。とはいえ、ユーチューバーもいずれは化石になるでしょう。だから、親は「その先」を示してあげねばなりません。

子どもは感覚が鋭くても、どうしても計画性に欠けます。そこで、「わかっている親」が、一緒に考え導いてあげることによって、その子が大化けする可能性が生まれます。

自分の古い価値観に引きずられ、子どもを潰してしまうのか。
新しい子どもの道を一緒に探ることで、自分も生まれ変わるのか。
「今、成功している親」に、それが問われているのです。