垂直尾翼に当たったのは自衛隊のミサイルだった!?
──青山さんは圧力隔壁の破壊ではなく、垂直尾翼(後部に設置され飛行機の左右のバランスを保つための縦方向の翼)になにかが当たったのが事故の原因と訴えていますが、その根拠はなんでしょうか?
2013年に運輸省の航空事故調査委員会が作成した「事故調査報告書別冊」がネットにアップされ、飛行中の123便の垂直尾翼に、突如外部から11トンの外力が加わったとはっきりと書いてあったんです。決定的証拠です。圧力隔壁の破壊ではなく、最初に垂直尾翼が破壊されて操縦不能に陥ったのです。
──なにが当たったと考えられるのでしょうか?
当時、防衛庁は国産ミサイルの開発に力を入れていました。「自衛隊がオレンジ色に塗られた模擬ミサイルで試射実験を繰り返し行なっている」と事故前日の新聞にも出ています。実際に123便の垂直尾翼の一部を相模湾から回収した護衛艦「まつゆき」も事故当日に出航しています。記事にあるように模擬ミサイルの試射を行なっていてもおかしくはありません。
実は1968年にエールフランス航空1611便が、エーゲ海で演習中のフランス海軍艦艇から発射されたミサイルで墜落させられた事件が起きています。しかしトイレの火災を事故原因とし、本当のことは長らく隠蔽されてきました。状況が似ていませんか?
123便の乗客が窓から外を撮った写真に黒い物体が写っていました。これを専門家に分析して拡大してもらったら結果、オレンジ色でした。模擬ミサイル(あるいは訓練用の無人標的機)もオレンジ色をしています。つまり最初に垂直尾翼に当たったのが、このどちらかという可能性があるわけです。