ドリフトにかけた費用は「3年で1500万円超え」 

––––ドリフトを始めたきっかけは?

22歳のときにドリフトプロ育成プロジェクトのオーディションを受けたのがきっかけです。プロジェクトでは生き残りゲームみたいなものがあって、勝ち上がって10ヶ月くらい参加し続けました。

ドリフトを始めた最初の年は、お金を捻出するのがキツくて…。ご飯を食べられなかったり、家の電気が止まったりしました。でも、それでもいいから走りたかった。「100円で水を買うのがもったいない。そのお金もガソリン代にしたい」みたいな感じでした。

––––22歳から始めて、すぐにドリフトできるようになるのですか?

私は最初からできたわけじゃなくて、ほかの人よりだいぶ時間がかかったんです。「定常円」という最初のステップがあるんですけど、それができるまでに1〜2週間かかりました。1日で習得する人も多いんですが、私はセンスがなかったので。

あと練習量を増やそうと思ったら、それだけお金がかかります。だから、どれくらい早く上達できるかは、私の場合、お金のかけ方次第。資金繰りをがんばる気持ちがないと、なかなか上手くならないと思います。

––––今までドリフトにどれくらいお金を使いましたか?

3年間で1500万円は超えていますね。1回サーキットに行くと、タイヤ代だけで6万円くらい。月4回はサーキットに行くので、タイヤ代だけで月24万円程度はかかっています。

サーキット使用料は、だいたい1回1万円から2万円の間。あと現地に行くための高速代やガソリン代、ドリフトのためのガソリン代…。それから、オイルを毎回替えなきゃいけなくて、その費用も必要。あと車が壊れたら一度に30万円とか…とにかくお金がかかります。

(出典:油浦桃 公式Instagram)
(出典:油浦桃 公式Instagram)
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 ––––プライベートではどういう人と遊びますか?

ギャルっぽい子ですね。ドリフトを始める前は、飲みに行ったり、遊びに行ったりしていたんですけど、ドリフトをがんばるって決めたときに、友だちにLINEで「もう飲み行けない」と送って、遊びに行くのは一切やめました。

私、昔から「好きなことをして生きていきたい」っていうのがあって。そのぶん、ほかの人の何倍もがんばらないといけないと思っているんで、プライベートの時間はなくてもいいです。

––––彼氏はいますか?

いないです。自分の時間をつくるので精一杯なんで。

––––どういう男性がタイプですか? 

メンヘラじゃない人。あと、尊敬できる人がいいですね。見た目はあまりこだわらないですけど、やっぱりギャル男っぽいっていうか、昔の『ごくせん」に出てきたような、襟足の長い人が好きです。

––––ギャル友だちとドン・キホーテにたまったりしますか?

たまったりはしないですけど、ドンキは大好きです。週1回は行きますね。ドンキに行くと、ブレイキングダウンやSNSで私のことを知ってくれたギャルやヤンキーにめちゃめちゃ話しかけられますね。

––––最後に、現在の夢を教えてください。

「D1GP」というドリフトの一番上のカテゴリーの大会に出たいです。あと、海外でも活躍していきたい。「ドリフトといえば、油浦桃でしょ」と言われるくらいまで頑張りたいですね。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班