「ブレイキングダウンに出る女の子は、根性ある」
––––ブレイキングダウンに出たきっかけは?
ドリフト活動の資金を集めるために、知名度を上げたくて。ドリフトって、めちゃくちゃお金がかかるんですよ。
––––実際に出場してみて、どうでしたか?
ブレイキングダウンがきっかけで、スポンサーが増えたり、イベントの単価が上がったりしました。おかげで、日産の「180SX」を一括購入できましたね。
––––胡桃そらさんと対戦して、どうでしたか?
あのときは、普通にムカつきましたね。でも正直、彼女が盛り上げてくれなかったら、試合は決まってなかったなと思います。
––––胡桃そらさんには、スパーリング前のオーディションでエクステをむしり取られたんですよね?
エクステをむしり取られてはいないですが、髪の毛は引っ張られました。でも、彼女のようなタイプは嫌いじゃないですし、むしろ結構好き。ブレイキングダウンに出る女の子は、根性あるなって思います。
––––胡桃そらさんが「ブレイキングダウンのスパーリング後に、油浦桃さんから挨拶された。なんで裏で馴れ合いしてくんの?」と言っていたのですが、事実ですか?
裏でどんなやりとりをしたかは、全然覚えてないです。
ほかの子たちはたぶんエンタメ性を重視していたと思うけど、私はドリフトというスポーツ分野でがんばっているから、目立つことで「ドリフトやっている子」っていうのを知ってもらえればよくて。
だから胡桃そらさんに限らず、ブレイキングダウンに出ていた選手とは、誰とも仲よくしないですよ。
––––いーたろさんと対戦してどうでしたか?
女子枠ではいーたろが一番目立っていたので、絶対に対戦したいと思っていました。
実際に対戦してみたら、相手はけっこう疲れていましたね(笑)。オーディションのとき、いーたろは私より10キロ重かったんです。私の体重は45キロぐらいで、向こうはたぶん55キロ。それで「試合までにお互い50キロに揃えてくれ」って言われたんです。
彼女はちゃんと50キロに痩せてくれたんですけど、私は体重を増やすことができず、当日も体重差は少しありました。
体重をクリアしたというのもあって、向こうは余裕だと思っていたのかもしれないです。でも試合では私がめっちゃ連打するから、びっくりしていましたね。それで、すごく疲れていたように見えました。でも、相手のパンチは重くて痛かったですよ。
––––格闘技の経験はあったんですか?
ないです。でも、「ブレイキングタウンの女子の試合は、気持ちで引いたほうが負けなのかな」というのがあって。私は「絶対に気持ちで引かない」という自信があったので、挑戦しました。
––––ふだん、ストリートでケンカをすることは?
そういうことはしないです。