「札幌にいる男の子がリコちゃんに“薬物”を卸していた」

高校時代の内田被告が頻繁に泊まりに来ていたという女性は、取材にこう証言していた。

「正確にいつからかはわかりませんが、高校生の頃からタバコ以外にも吸い始めていたと思いますよ。色々な人が知っていましたから。ただお金には困ってなかったと思います。札幌にいる男の子がリコちゃんに“薬物”を卸していて、リコちゃんはそれをクラブで売っていました。

クラブにはかなりの頻度で行っていました。行く時はいつも1人ですよ。しばらくリコちゃんといても、みんな付き合えなくなって離れていく。だからいつも1人で旭川駅近くのクラブに行っていました。

そのクラブも早めに切り上げて深夜営業の喫茶店にいるところを何度か見かけたことあります。その時は『なんかつまんなくて』とポツリと言っていました」

旭川の繁華街(撮影/集英社オンライン)
旭川の繁華街(撮影/集英社オンライン)

しかし、内田被告はそのうち“違法薬物”の卸元である暴力団関係者とも関係が悪くなり、金欠気味になったようだ。

「“プッシャー(売人)”ができなくなったリコちゃんは、サンロクのぼったくりスナックで勤めていましたよ。ちょっと店に入るだけで何万円もとられるような店です。このスナックのママとリコちゃんの母親も仲がいいので、母親もキャバレーでの勤務が終わったらそこに遊びに来ていましたよ。

結局そこもリコちゃんは辞めちゃうんだけど、“薬物”が売れなくなってからお金はあんまなかったんじゃないかな。仕事も続かない子だったし。だから誰かに絡んでお金をとろうとしたことはあったと思う」

内田容疑者(本人SNSより)
内田容疑者(本人SNSより)

文春オンラインで報じられた旭川中央署の警部補は、内田被告のこうした地元の反社会的勢力との強い結びつきを利用し、捜査のためのネタ元(情報提供者)として育成しようとしたが、その過程で不倫関係に陥ったのではないか。

警部補は女子高生殺害事件の捜査からは外されているとみられるが、内田被告は取り調べ段階で警部補と男女の関係にあったことなどを吹聴していたという情報もある。

重要事件の被疑者と強行犯担当警部補が不適切な関係にあった疑惑が生じた以上、道警には事件の全容解明のためにも詳細な説明責任が求められよう。 

※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

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取材・文/集英社オンラインニュース班