KEIKOとマークはいつでもglobe再始動の準備はできている?

小室に対するKEIKOの態度軟化の発言は、冗談半分のリップサービスだったのかもしれないが、2つの意味合いがあったのではないか。

ひとつは、復活を待望しているglobeファンの反応を探るという“観測気球”的な意味。

そしてもうひとつは、“過去のことは水に流す”という小室本人へのメッセージという意味。

KEIKOは離婚成立時、「おかげさまで大きな後遺症もなく、元気に日常生活を送っております。今後も健康管理に気をつけながら、アーティストとしても皆様に恩返しができるよう、精一杯努力して参ります」という直筆コメントを発表していたので、歌手としての情熱はまだまだ健在の様子。

また、マークは小室が不倫スキャンダルを受けて一時引退した際に、Twitterに「グローブのともし火は消さない!!! 信じ続けて突っ走る!!!」と熱い投稿をしていた。その後もglobe愛をたびたび公言しており、復活にもっとも前向きな姿勢を見せている。

そんな二人はラジオ共演だけでなく、たびたびSNSでツーショットを公開するなど良好な関係を築いているため、いつでもglobe再始動の準備はできているに違いない。

そう仮定すると、もはやglobe再始動の障壁となっているのは唯一、小室の気持ちだけ。

「globe /2023.8.9 on sale 『globe@4_domes 10000 DAYS Remaster Edition』TEASER」globeの公式YouTube channel globeより

小室は泥沼破局した華原朋美とも生放送で共演した過去も…

KEIKOへの私情はひとまず置いておくとして、小室のなかにまだglobeというユニットへの純粋な愛情や熱量が残っていれば、来年のデビュー30周年イヤーは、復活するのに絶好のタイミングなのは言うまでもない。

また、2008年の詐欺事件は多額の借金が引き金だったわけだが、昨年12月にはまた別件の借金が約3億円あるという報道も出ており、うがった見方をすると首が回らない小室にとって、globe再始動は借金返済の大きなビジネスチャンスでもある。

元夫婦が焼けぼっくいに火が付くなんてことはないだろうが、両者にとってglobe 復活はどう考えてもWin-Winに思えるので、KEIKOが過去を押し込めて割り切り、小室もビジネスとして割り切れば、電撃復活は絵空事などではなく、かなり現実的なのではないだろうか。

――小室といえば2013年、こちらも愛憎入り乱れての泥沼破局と噂されていた華原朋美と、約15年ぶりに『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で共演した過去がある。小室のピアノ演奏で華原が『I'm proud』『I BELIEVE』を熱唱。その後、華原から小室に感謝と謝罪の言葉が伝えられ、両者が握手を交わす姿が生放送されたのだ。

破局後の華原の不安定な言動などを振り返ると、再共演なんて不可能だと思われていたが、長い年月が元恋人同士の心境に変化をもたらしたのだろう。

誰しもがありえないと感じていた小室・華原の再共演が叶ったことを考えると、デビュー30周年でglobeが電撃復活し、もう一度小室とKEIKOが同じステージに立つという実現度は、意外と低くないように思えるのである。

文/堺屋大地 サムネイル/1999年9月22日発売『CRUISE RECORD 1995-2000』(avex)