「外車を取っ替え引っ替え乗っていて、平日休日関係なく家にいた」
事件の首魁とみられる関根容疑者は宝島夫妻の長女の内縁の夫。関係者の話を総合するとサンエイ系列店に出入りするようになったのはわずか2年ほど前だが、新規開店プロデュースの手腕などを買われて急速にグループ内で存在感を高めてきた。
「関根さんはハンサムで優しい」と証言する系列店の従業員も多く、人を懐柔するテクニックにも長けていたようだ。
「サンエイ」に食い込む前は、世田谷区成城の高級住宅街の自宅に世田谷のマダムやシングルマザーなどを連れこんでいたとの情報もあり 、そこを本店として経営コンサルティングなどを行う会社を登記していた。近隣住民がこう証言する。
「6年前だったと思いますが、関根さんが40~50代の女性とともに『引っ越してきた関根です』 と挨拶にいらっしゃいました。会えば挨拶もするし人当たりもいい方でしたが、やっぱり半袖、短パンで刺青がむき出しだったので近所で仲良くしていた方はいなかったかと思います。外車を取っ替え引っ替え乗っていて、平日、休日関係なく家にいました。その後、1年で引っ越していきました」
別の男性住民も関根容疑者をよく覚えていた。
「もちろん覚えてるよ。刺青を見せつけるようにして、半袖短パン姿でよく似たような雰囲気の若い衆2人ぐらいと家の前でたむろしちゃあ、くっちゃべってた。車はベンツのゲレンデに一番長く乗ってて、他にポルシェやベントレーにも乗っていたな。全部バラバラの地方のナンバーだったから、てっきり金貸しかなんかやってて借金のカタに押さえたのかと思っていた」
関根容疑者は近所の人には自身の仕事を「携帯コンサルタント」と説明していたという。男性住人が続ける。
「『経営』じゃなくて『携帯』だって話してた(笑)。何をしていたかわからないけど大きなトラブルを起こすわけでもなく、人間的にはフレンドリーだったよ。隣の人が車をパンクしたときも『大丈夫?パンク?』ってふらっと現れて声かけててさ」