「日本人じゃないから銀行は金を貸してくれない」とボヤいていた
「サンエイ商事」と長年親交があり、2人の関係を目のあたりにしてきた男性が、ため息まじりに詳細な証言をしてくれた。
「宝島社長が1号店の焼肉店をやり始めたときからの付き合いだから、もう20年以上になるんかな。それこそ娘さん(関根容疑者の内縁の妻)もまだ小さくて、1人で家で留守番するのが嫌だっていうんで小学校の頃はいつも上野の店まで来て、ちょこんと座っててな。俺も縄跳び一緒にやって遊んだりしたわ。
あの子が今、あんな大きくなって宝島社長の店もあんだけ拡大していってな。報道では14店舗って出てるけど、あれ18店舗あるから。ものすげえよな。2店舗、3店舗って拡大してからの勢いがほんとすごかった。それがこんな事件になっちまって驚くしかねえよ」
男性は関根容疑者のこともよく知っていただけに、4月16日に事件が発覚した当初は関根容疑者のことも心配になったという。
「ニュースが飛び込んできて、関根くんが心配だったから『体調は大丈夫か?』ってメールしたんだよ。でも返答はなかった。さっきも言ったけど、驚きしかないよ。バカなことしやがって。関根くんにはそんなふうに思う。俺から見たら宝島社長たちと関根くんは経営者と頼りになる部下って印象しかなかったのに。
宝島社長はやり手ではあるんだけど、苦労はたくさんしていて、俺に『自分は日本人じゃないから銀行は金を貸してくれない』なんてぼやいてたときもあった。やっぱり日本人じゃないって部分で苦労してたんだけど、そこをうまく補っていたのが関根くんだったんだ」