④小さな楽しみをたくさん持とう
脳が老化してくると思考の幅が狭くなり、新しいことにチャレンジするのが億劫になります。大勢の人との交流を好まなくなったり、常識や経験に頼り過ぎて若い世代の意見を聞かなくなり、思考がワンパターンになったり……。こういう人は認知症になりやすくなります。
脳を活性化させるために、好きなこと、好奇心を持ち続けられることをできるだけたくさん見つけましょう。それを起点に人間関係も自然と広がります。新しい経験や知識は脳に刺激を与え、活性化を促してくれます。
たとえば趣味が「旅行」だけだと、体調が悪かったり、コロナ禍のようなことが起こったりするとまったくできなくなる恐れがあります。「趣味」というほどのものでなくていい、些細なことで構わないので小さな楽しみをたくさん持つようにしてください。
好きなことを見つけるときにおすすめなのが、昔好きだったことや興味のあったことから掘り起こすことです。子どものころに昆虫採集が好きだった方は、昆虫の本を読んでみたり、昆虫をテーマにブログを書いたりしてみてはどうでしょう。
若いころに人気だったアイドルに熱中していた人は、新たなアイドルを見つけて「推し活」をしてみてもいいかもしれません。楽器をしていた人は、それを再開してもいいでしょう。
シニアになってからまったく新しいことにチャレンジする方もいます。それはとても素晴らしいことですが、長続きする人は残念ながらそれほど多くないようです。高い目標を掲げてうまくできずに挫折感を味わうより、若いころに好きだったことを再度やってみるところから始めることをおすすめします。
自分の中に何もしたいことがないという方は、ボランティア活動をしてみてはどうでしょうか。若い方から年配の方までさまざまな世代が集まって人のためになる活動をいっしょにすることで充実感を味わえます。ボランティア団体は地域に必ずといっていいほどありますから、調べてみましょう。