2021年にカリフォルニア州で違法賭博の元締めと知り合い…

米最大スポーツ専門チャンネル「ESPN」によると水原氏はスポーツ賭博にのめり込み、賭博の負債を穴埋めするため、大谷選手の口座から送金していたという。水原氏は同メディアのインタビューに、2021年にカリフォルニア州で違法賭博の元締めとされるマシュー・ボウヤー氏とカジノのポーカーゲーム会場で知り合い、スポーツ賭博を始めたと語っている。スポーツ賭博に詳しい週刊誌記者が解説する。

「水原氏がハマっていたのは野球、サッカー、バスケなどの試合結果などについてお金を賭けるスポーツベッティングですね。ESPNで水原氏は『違法だとは知らなかった、野球に賭けたことはない』と語っている」 

大谷選手と水原氏(共同通信社)
大谷選手と水原氏(共同通信社)
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賭博の負けによる借金は2022年には約1億5000万円におよび、そこからも雪だるま式に膨らんでいき、大谷選手の口座から約7億円を窃盗したとされている。

水原氏は当初は「2023年に大谷選手に相談し借金を肩代わりしてもらった」と証言していた。大谷選手側の広報も当初は「大谷が水原氏の借金を肩代わりするために送金した」と説明していた。だが後に水原氏は「大谷選手は自分のギャンブルや借金の返済について何も知らなかった」と証言を撤回、大谷選手側の代理人も借金の肩代わりを否定した。スポーツ紙ライターが語る。

「当初、肩代わりしたと言われていたことが翻り、巨額の窃盗事件として告発されたことで混迷を極めていますが、大谷選手に累が及ばないよう水原氏が証言を翻したとも言われています。2人は日ハム時代からの付き合いで、水原氏は大谷選手の女房役、親友、相棒と言われるほど親密です。水原氏は大谷選手のデータ係も務め、練習中の打球からも大谷選手の身を守り、いつでも大谷選手の横にいました。プライベートでも殺到するファンから身を守ったり、食事のサポートやパパラッチの相手までしていました。水原氏の年収は30万〜50万ドル(4500万〜7500万)でした。大谷選手から個人的に別途大金が報酬として支払われていた可能性もあります。メジャーで最も知名度があり、メジャーで最も稼いでいた通訳といっても過言ではありません」

水原氏は北海道苫小牧市で生まれ、6歳のときにアメリカで和食店を開いた父とロサンゼルスに移住し、大学卒業後、通訳の道に進んだ。

「元メジャーリーガーの岡島秀樹の通訳が初仕事となるはずでしたが、岡島がヤンキースの入団直前のメディカルチェックにひっかかり契約解除となったんです。当然、水原氏も失職したわけですが、その後も岡島がソフトバンク入団が決まるまで親身にトレーニングに付き合っていたといいます。そういった人柄が信用されるのか、大谷選手からも絶大な信頼を寄せられていました。WBCでペッパーミルを大流行させたヌートバー選手を引っ張ってきたのも水原氏です」(前出・スポーツ紙ライター)