安倍派所属もキックバック「ゼロ」は孤立の証?
長谷川氏は愛知県春日井市の出身で、高校卒業後は北海道大学に進学。2010年に参院北海道選挙区で初当選した。これまでに3回当選を重ね、総務大臣政務官や総務副大臣を歴任している。
学生時代には「YOSAKOIソーラン祭り実行委員会」を発足させ、高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を融合させた「YOSAKOIソーラン祭り」を企画した経歴ももつ。
長谷川氏を知る政界関係者は「派手なイベント好きでチャラい印象です。国会議員として周りにちやほやされるうちに調子に乗りすぎて、ブレーキが利かなくなってしまったのでしょうか」と語る。
長谷川氏は安倍派に所属していたが、裏金問題をめぐっては数少ない、キックバックを受けなかったとされる議員の一人だ。
「安倍派が裏金問題をめぐって訂正した政治資金収支報告書には、長谷川氏に関する訂正はなく、ほかの大半の安倍派議員が衆参の委員長を辞めたなか、長谷川氏は参院の地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会の委員長の職にとどまりました。
ただ、参院当選3回の安倍派議員にもかかわらずキックバックを受けていなかったというのは、パーティー券を十分に売れていなかったからでは、と思ってしまいます。政界や地元で孤立しているのではないでしょうか」(全国紙政治部記者)