なぜ「東大生は不幸になる」のか?
突然ですがみなさんは、「東大生は不幸になる」という言説を知っていますか?
2024年1月29日にネット番組「Abema Prime」でも特集として取り上げられた話題なのですが、東大に合格している人というのは、卒業後に幸福度が大きく下がる傾向があるという話です。
例えば大手商社や官僚として活躍するようになった東大の卒業生が、なぜか卒業した後で、幸福度がぐっと下がってしまうことがあるのです。また、せっかく入ったにもかかわらず、数ヶ月でその企業を辞めてしまったり、うつ病になって休職するようになったりする人が多いのです。僕自身、東大生の友達でうつになった人を複数見てきました。
頑張って勉強してきた結果、一流企業に入ることができて、本人も優秀なはずなのに、なぜそんなことが起こってしまうのでしょう?
それにはいくつかの理由が考えられます。
まず1つの理由は、「高学歴の繊細さ」にあると思います。今までの人生で大きな失敗をしてきたことがないので、精神的に少し脆いところがあるのです。彼らは一度の失敗を大きく捉えすぎてしまって、その失敗を受け入れられないことが少なくありません。それが東大生の幸福度が低い原因の1つだと思います。
また別の理由として考えられるのは、「高学歴なんだからこれくらいできるだろう」という外からのプレッシャーです。「東大生のくせにこんなこともできないのか」というような圧力をかけられて苦しんでいる人は多いですよね。ちょっと失敗しただけでも揚げ足を取るように指摘され、怒られる、と。
テレビのクイズ番組でも、東大生が間違える瞬間が一番盛り上がります。高学歴だというだけで、周りからの期待値が特別に高くなってしまい、その結果、少しの失敗でも周囲にがっかりされ、本人が不幸になってしまうということもあるのでしょう。
ちょっと脱線しますが、「東大生になると、親戚が増える」という話を知っていますか?
東大に合格すると、今まで全然会ったことのないような遠い親戚が、「自分は親戚です」と言って会いにくることがあります。これは、芸能人とかスポーツ選手だとかなりポピュラーな話だそうですが、東大生にも同じことが起こります。
それくらい、高学歴というのは世間からの注目が集まる生き物であり、だからこそ外からの視線を気にして生きる人も多いわけです。